耐震等級とは？新築一戸建て購入時にチェックすべきポイント｜郡山市の新築建売なら住まいの窓口
耐震等級とは？新築一戸建て購入時にチェックすべきポイント｜郡山市の新築建売なら住まいの窓口
家族の暮らしを守る「耐震性」は、マイホーム購入の重要な判断材料です。とくに新築一戸建てや新築建売住宅を検討中の方には、耐震等級という指標に注目してほしいところです。
この記事では、郡山市で住宅を取り扱う不動産会社「住まいの窓口郡山本店 株式会社バースランド」が、耐震等級の基礎知識や選び方をわかりやすく解説します。
目次
1. 耐震等級とは？
耐震等級は、住宅の地震に対する耐久性（強さ）を数値化した基準です。住宅性能表示制度の中の一項目で、「等級1～3」の3段階で評価されます。
この等級は、地震発生時にどれだけの揺れに耐えられるかを示しており、数値が大きいほど地震に強い構造とされています。
耐震と言うのは「旧耐震」と「新耐震」に分類されています。
1981年5月31日までに確認申請を受けた建物は「旧耐震」で震度5強程度(中規模)で大きな損傷を受けない
1981年6月1日以降に確認申請を受けた建物は「新耐震」では震度5強程度(中規模)ほとんど損傷を生じず極めて稀にしか発生しない大規模の地震（震度６強から震度７程度）に対しては，人命に危害を及ぼすような倒壊等の被害を生じないことを目安としたものである。
参照元：内閣府 防災情報のページより
となっています。
そして2000年6月1日以降の建物はさらに厳しく改正した耐震基準となっています。
2. そもそも住宅性能表示制度ってなに？
「住宅性能表示制度」とは、国が定めた統一ルールに基づいて住宅の性能を評価・表示する制度です。 消費者が住宅の品質を客観的に比較しやすくなるように導入されました。
主な評価項目は以下の通りです。
- ・耐震性（構造の安定）
- ・劣化のしにくさ（耐久性）
- ・維持管理・更新のしやすさ
- ・断熱性（省エネルギー性）
- ・空気環境（ホルムアルデヒド対策など）
- ・高齢者配慮（バリアフリー性）
特に、耐震等級はこの制度の中でも重要な項目で、耐震性を1～3の等級で評価します。 等級3が最も高く、消防署や警察署など防災拠点と同等の耐震性能を持つことを示しています。
この制度を利用した住宅は、住宅ローン減税や地震保険料の割引などのメリットもあります。 郡山市で新築一戸建てを検討している方は、住宅性能表示制度の有無や評価内容を確認することで、より安心・安全な住まい選びが可能です。
「住まいの窓口」では、住宅性能評価付き物件のご紹介も可能です。気になる方はお気軽にご相談ください。
なお、等級は2級が最大であったり6級が最大であったり項目によって違いますのでご注意ください。
3. 耐震等級の3つのレベル
- 耐震等級1：建築基準法に定める最低限の耐震性能（震度6強～7程度の地震に対して倒壊・崩壊しない）地震保険の割引率は10%です。
- 耐震等級2：等級1の1.25倍の強度。学校や病院などの公共施設で求められる水準。耐震等級２級はあまり見かけませんが取得していると地震保険が30％引きとなります。
- 耐震等級3：等級1の1.5倍の強度。警察署や消防署と同じ耐震レベルで、住宅としては最も高い等級。地震保険も50％引きになります！
つまり、耐震等級が高ければ高いほど、地震に強く安心できる家ということです。
4. 熊本地震で証明された耐震等級3の強さ
2016年に発生した熊本地震では、多くの建物が倒壊・損壊する中で、耐震等級3の住宅は顕著に被害が少なかったことが国土交通省の調査によって報告されています。
この調査結果は、「熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 報告書」(リンク先国土交通省ホームページ)として公開されています。
報告書の要点は次の通りです：
- 倒壊した住宅の多くが耐震等級1以下
- 耐震等級3の住宅では、構造被害が確認されない事例も多数
- 設計通りに正しく施工されていたことも、耐震性能の発揮に重要です。
このように、耐震等級3は単なる設計基準ではなく、実際の地震災害でも効果を発揮した「命を守る構造基準」であることが立証されています。
5. 新築建売で確認すべきポイント
新築建売住宅は、すでに完成している物件が多いため、購入前に設計住宅性能評価書や建築確認通知書を確認することが大切です。
「この家は耐震等級3です」と書かれていても、実際に第三者評価機関の検査を受けているかどうかで信頼性が変わります。
住宅性能評価書は発行されていてこそちゃんとした性能がわかるので、評価書が無い場合には信憑性がありません。
※住宅性能評価は第三者の機関が行います。
6. 耐震等級が高い家のメリット
- 地震保険料が割引になる（耐震等級2以上）
- 住宅ローン減税など優遇制度の対象になることがある
- 資産価値が下がりにくい＝性能評価書が発行されているという事は、耐震以外の項目も評価がされており、目で見えない部分の建物の評価がわかるので将来の売却にも有利
- 地震に強い安心感で家族の安全を守る
7. 耐震以外の「免震」と「制震」ってなに？
地震への備えとして「耐震」はよく聞く言葉ですが、近年では「免震」や「制震」という考え方も注目されています。特に、郡山市で新築一戸建てや新築建売住宅を購入される方にとって、建物の地震対策の違いを理解しておくことは非常に重要です。
・免震とは
建物と地面の間に免震装置を設けることで、地震の揺れそのものを建物に伝えにくくする構造です。 建物が地面と切り離されたような状態になるため、大きな地震が起きても室内の揺れが大幅に軽減され、家具の転倒なども抑えられる可能性があります。 ただし、コストが高く、一般の新築建売住宅では採用されることは稀です。基本的にはマンションに採用されることが多いです。
・制震とは
建物の内部にダンパー（制震装置）を組み込んで、揺れのエネルギーを吸収する構造です。 制震構造は、耐震構造と併用されることが多く、建物の倒壊は防ぎつつ、余震などの繰り返しの揺れによる損傷を抑えることができます。 現在では、一部の新築建売住宅でもコストと性能のバランスが取れているとして、制震装置を採用するケースが増えています。
「住まいの窓口」では、郡山市で販売されている新築一戸建て住宅の構造情報も詳しくご説明しています。気になる方は、制震や免震の有無も含めてお気軽にご相談ください。
8. 郡山市での家探しで大切な視点
郡山市は、過去の地震経験からも耐震性を重視する購入者が増えているエリアです。特に新築一戸建て・建売住宅を選ぶ際には、価格や間取りだけでなく「構造の安全性」にも注目しましょう。
不動産会社「住まいの窓口」では、耐震等級付きの新築建売を多数取り扱っており、安心してお選びいただけます。
9. まとめ
耐震等級は、地震に強い家を見極めるための重要な基準です。とくにこれから長く住まうマイホームを選ぶなら、耐震等級2以上、できれば3の物件をおすすめします。
郡山市で新築一戸建てや新築建売住宅をお探しの方は、不動産会社「住まいの窓口」までお気軽にご相談ください。
耐震等級３級を取得した地震に強い郡山市の不動産情報
この記事は郡山市を中心に新築住宅の売買を手がける不動産会社「住まいの窓口運営株式会社バースランド」が作成しています。
