
プロパンガスVSオール電化徹底比較!
プロパンガスVSオール電化徹底比較!光熱費だけで選ぶと後悔する?20年後まで見据えた本当のメリット・デメリット
初期費用・月々の光熱費から20年後の設備更新費用まで徹底検証
新築住宅や中古住宅を検討していると、
「オール電化だから光熱費が安いですよ」
「プロパンガスだと毎月の支払いが高くなりますよ」
そんな説明を受けることがあります。
確かに月々の光熱費だけを見ると、オール電化が有利なケースは少なくありません。 しかし住宅は10年、20年、30年と住み続けるものです。
本当に比較するべき6つのポイント
- 毎月の光熱費
- 設備の寿命
- 修理・交換費用
- 災害時の使いやすさ
- 家事のしやすさ
- 快適性
トータルコストと暮らしやすさを含めて、どちらがあなたに合っているか徹底解説します。
まずは知っておきたい!お湯を作る仕組みの違い
プロパンガスとオール電化では、お湯を作る仕組みが根本的に異なります。
プロパンガスは「瞬間式」
ガス給湯器は蛇口をひねった瞬間にお湯を作ります。 必要な時に必要な量だけ加熱するため、無駄が少なく、お湯切れの心配がありません。
⚡ オール電化は「貯湯式」
オール電化住宅の多くに採用されているエコキュートは、夜間の安い電気を利用してお湯を作り、大きなタンクに貯めておきます。
エコキュートの仕組み(ヒートポンプ技術)
エコキュートは空気中の熱を利用してお湯を作る「ヒートポンプ技術」を使っています。
このヒートポンプ技術は、実は家庭用エアコンにも使われている仕組みで、 冷房や暖房も同じ原理で空気中の熱を移動させて温度調整を行っています。
ガス: 必要な時に作る(瞬間式)
エコキュート: 事前に作って貯める(貯湯式)
比較① 光熱費はどちらが安い?
オール電化のメリットエコキュートの省エネ性能が強み
オール電化が安いと言われる最大の理由は、エコキュートの高い省エネ性能です。家庭のエネルギー消費のうち、お風呂やシャワー、キッチンなどの給湯は約3割を占めると言われています。 そのため給湯効率の高いエコキュートは光熱費削減に大きく貢献します。
太陽光パネルや蓄電器を設置すれば初期コストはかかるものの、電気代を大幅に抑えられるようになります。(気候条件や使用状況による)
オール電化のデメリット電気料金上昇と生活スタイルの影響
近年は電気料金の上昇が続いており、以前ほど「圧倒的に安い」とは言えなくなっています。また、在宅時間が長い家庭や昼間の電気使用量が多い家庭では想定ほど差が出ない場合もあります。
プロパンガスのメリット適正価格化と高い快適性
プロパンガスは料金設定に差がありますが、近年では価格競争も進み、以前ほど高額とは限りません。また、給湯能力が高いため、お湯を大量に使う家庭では意外と快適性が高いというメリットがあります。
比較② 料理のしやすさ
プロパンガス(ガスコンロ)
料理好きに根強い人気!
火力が強く、炒め物や中華料理などを高温で一気に調理できます。
また炎が発生すると上昇気流が生まれるため、湯気・油煙・調理臭が自然に換気扇へ流れやすい特徴があります。焼き魚や焼肉後のニオイ残りが少ないのもポイントです。
⚡ IHクッキングヒーター
お手入れのしやすさが圧倒的!
フラットなガラストップなので、吹きこぼれてもサッと拭くだけ。五徳掃除も不要です。
火を使わないため、小さなお子様や高齢者がいる家庭でも安心感があります。
比較③ シャワーやお湯の快適性
プロパンガスのメリット強い水圧とお湯切れゼロの安心感
ガス給湯器は瞬間的にお湯を作るため、お湯切れの心配がありません。さらに直圧式給湯器が多く採用されているため、シャワーの勢いが強く、お湯張りが早いのが魅力です。家族が続けて入浴しても快適に使えます。
エコキュートのデメリット湯切れリスクと水圧の差
エコキュートはタンク内のお湯を使用するため、極端に大量のお湯を使うと湯切れの可能性があります。最近の高圧タイプは性能が向上していますが、高圧タイプではないエコキュートの場合は水圧が弱く感じられ、ガス給湯器のシャワー圧を好む方も少なくありません。
また、タンク内で沸かす温度を高く設定し、お湯使用時に水道水の量を多く含ませることで水圧を上げる方法(機種による)やシャワーヘッドを交換し水圧を感じられるようにしたりと対策することは可能です。
比較④ 家事効率なら「乾太くん」が強力
最近、プロパンガス住宅が再評価されている理由のひとつがガス衣類乾燥機「乾太くん」です。
ガスの高火力を利用して衣類を短時間で乾燥させる設備です。一般的な電気式乾燥機と比較して、圧倒的なスピードで乾燥できます。
✨ 乾太くんのメリット
- 洗濯物が約1時間で乾く
- 梅雨や冬でも関係なく乾燥できる
- 花粉や黄砂対策になる
- タオルがふわふわに仕上がる
- 洗濯物を干す手間がなくなる
⚠️ 乾太くんのデメリット
- ガス代が増える
- 設置スペースが必要
- 衣類によっては縮みやすい
- 排湿筒も必要
オール電化の場合には乾太くんは使えませんが、通常通り電気式の乾燥機や乾燥機能が付いているドラム式洗濯機を使用できます!
ただしガスのメリットはパワプルな事で、早く乾くことです。湿気を外に排出し、乾いた温風を送る仕組みです。
比較⑤ 災害時はどちらが強い?
プロパンガスのメリット復旧スピードが圧倒的
プロパンガスは各家庭ごとにボンベが設置されています。都市ガスのように大規模な配管網の復旧を待つ必要がないため、災害時に比較的早く復旧する、そもそも影響がないケースがあります。
オール電化のメリット太陽光・蓄電池との連携で真価を発揮
単体では停電に弱いオール電化ですが、太陽光発電や蓄電池を組み合わせることで状況が大きく変わります。
また、エコキュートのタンクに溜まっているお湯は飲用には適しません(普段使用時も適しません)が、水が止まったときの非常用の生活用水として活用ができます。
昼に発電して夜に使う: 太陽光発電で作った電気を蓄電池に貯めておけば、夜間も自家発電した電気を利用でき、電気代高騰対策にも有効です。
停電時の安心感: 停電が発生しても、冷蔵庫、照明、スマートフォン充電、Wi-Fi、テレビなどを利用できる可能性があります。
注意点導入コストの高さ
太陽光発電や蓄電池は導入費用が高額です。また、エコキュート、蓄電池、パワーコンディショナーなどは将来的に交換費用も発生します。
20年後まで考えた設備交換費用
初期費用だけでなく、将来発生する「設備の交換費用」の比較が非常に重要です。
将来的な費用は不明確な点も多くあります。例えば新型コロナ流行時やナフサ不足における各種資材関係の高騰や材料が入ってこない影響などにより費用は増減いたします。
もちろん今回の設備以外でも交換するものは出てきますので、常日頃からメンテナンスのための費用は積み立てておきましょう!
| 住宅タイプ | 主な交換設備 | 20年間の概算交換費用 |
|---|---|---|
| プロパンガス住宅 | 給湯器(15〜30万円) ガスコンロ(5〜15万円) |
約 20万 ~ 45万円 |
| オール電化住宅 | エコキュート(40〜80万円) IHクッキングヒーター(10〜30万円) |
約 50万 ~ 110万円 |
| 太陽光・蓄電池付き | エコキュート + IH + パワコン + 蓄電池 | 100万円超が発生するケースも |
結局どちらがおすすめ?
プロパンガス+乾太くんがおすすめな人
- 料理が好きで高火力を求めたい
- シャワーの強い水圧を重視したい
- 乾太くんを使って毎日の家事時間を減らしたい
- 将来の設備交換費用を低く抑えたい
⚡ オール電化がおすすめな人
- 毎月の光熱費を極力抑えたい(使用法による)
- 火を使わない安全な暮らしをしたい
- IHでキッチンの掃除を楽にしたい
- 将来的に太陽光発電を導入する予定がある
☀️ オール電化+太陽光+蓄電池がおすすめな人
- 長期間同じ家に住む予定がある
- 災害対策(停電対策)を徹底したい
- 将来の電気代上昇リスクを回避したい
- エネルギーの自給自足を目指したい
まとめ
プロパンガスとオール電化は、「どちらが優れているか」という単純な話ではありません。
毎月の光熱費だけを比較するとオール電化が有利なケースが多いですが、料理のしやすさ・シャワーの快適性・乾太くんによる家事時短効果・設備交換費用・災害時の使いやすさまで考えると、プロパンガスにも大きな魅力があります。
一方で、太陽光発電や蓄電池を組み合わせたオール電化住宅は、単なる省エネ住宅ではなく「エネルギーを自給する住宅」へと進化しています。
住宅選びで大切なのは、「どちらが優れているか」ではなく、「自分たちの暮らし方に合っているか」です。毎月の光熱費だけで判断せず、10年後・20年後の暮らしまで見据えて選びましょう。